スギナは、ツクシの栄養茎。
多年草で、浅い土地に地下茎を長く伸ばして繁殖しています。取り除こうと手を伸ばすと途中でポキッと折れてしまいます。
地下茎までも取り除こうと試みますが、どこかで折れてしまうと、そこからまた再生して、蔓延ってしまいます。地獄草とはよく言ったものです。
胞子茎として3-4月頃、ツクシが出てきます。ツクシが胞子を散布する前に取ってしまえれば少しは増えないのではないか と期待してツクシ採りもするのですが。。。
それでも、地上部のスギナを取ってしまえば、光合成を阻止できるのではないか、と取り除き作業を今日も行っています。
直ぐに伸びて蔓延るスギナです。旺盛な生命力を持っていることは明らか。そこで、この生命力を都合よく使うことはできないものでしょうか?
スギナ茶
作り方
- スギナの地上部分をよく洗って天日で乾かす
- 2cmほどに切って、フライパンで炒る
- 熱湯を注ぐ
フライパンで炒る時に、弱火か強火かで風味が変わってきます。極弱火で時間をかけて炒ったものが好きと言われる方が多いようですよ。
しっかり乾燥してあれば日持ちします。
チアミン(ビタミンB1)を分解するチアミナーゼを含むため、ビタミンB1欠乏症をおこす恐れがあると言われています。心臓、腎臓疾患のある人は避けてくださいね。
スギナエキス
作り方
- スギナの地上部を水洗いし、半日新聞紙の上などで乾燥させる
- 瓶にスギナを隙間なく入れ、ホワイトリカー(35度)を注ぐ
- 半年以上経ってから使用
スギナエキスは、皮膚軟化による保湿作用、チロシナーゼ活性阻害による色素沈着抑制作用、メラニン生成促進による抗白髪作用を持つとして様々な化粧品に使われています!
保湿効果は、ケイ酸をはじめとするミネラル類が10~20%含まれていて、これらが角質層に吸収され皮膚を柔らかくして滑らかにする。
0.1%濃度以上のスギナエキスを塗っておくと、過剰なメラニン色素の沈着を防ぐことができる。
0.5%スギナエキス配合ヘアトニックの使用によって白髪の改善傾向が観察されている。
注意することとして、上記の作り方は自分で作る方法で、市販の化粧品に使われている製品の作り方は製造会社によって違うこと、また濃度は最大でも0.4%ということです。
0.1%濃度のスギナエキスをつくるには、スギナエキス1mlに対して水1Lを加えれば良いことになります。0.1mlのスギナエキスでは、水100ml。
スギナ発酵液
作り方
- スギナを刻む
- スギナの重さの1/3の黒砂糖をまぶす
- 容器に詰め込んで重しを載せる
- 1週間後、底にたまった発酵液を採取
- 1Lの水に2mlを加えて葉にスプレーする
- 冷暗所に保存し、1シーズンで使い切る
ベト病、うどんこ病の予防に週2~3回使用
スギナの活用法まとめ
畑の迷惑者とされているスギナを活用できないかと調べた結果をお伝えしました。
スギナ茶には利尿作用があるようで、デトックス効果が期待できそうです。
心臓、腎臓に疾患があったり、妊婦・授乳婦さんには向いていないようです。
スギナエキスは、自分用化粧水として利用できそうです。
他にもご存知の活用方法を知らせていただけると助かります。”コメント”よりお願いいたします。
尚、このページの画像は、写真ACのものを使用いたしました。
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